乾燥肌のスキンケア
乾燥肌の特徴(症状)
・洗顔後顔がつっぱる ・洗顔料や化粧水がしみる ・肌がカサカサしたり、白く粉をふく ・お湯で洗顔している
乾燥肌は、水分量と皮脂量のどちらも不足している状態のお肌です。
頬や目のまわり、口のまわりは特に乾燥しやすく、肌表面がカサカサしたり、化粧のりが悪かったり、洗顔後に肌がつっぱる感じがしたりという方は、乾燥肌の可能性があります。
乾燥した肌はバリア機能が低下しているので、外的刺激に弱く、紫外線や花粉、摩擦などちょっとした刺激が肌トラブルの原因になるため、バリア機能を正常に保つためにも皮脂を取りすぎないことと、保湿をしっかり行うことが大切です。
うるおいを守るのはセラミド
みずみずしいうるおい肌を作るために欠かせない成分として、よく耳にするセラミド。
セラミドとは、皮膚の表面の「角質(角質層)」に存在し、角質細胞のあいだで水分をつなぎとめ、肌を乾燥から守る成分です。角層は肌の表面にあり、0.02mm程の薄さしかありませんが、肌のバリア機能と保湿機能という重要な役割を担っています。
角層には、「皮脂膜」「天然保湿因子(NMF)」「細胞間脂質」という、肌に元々備わっている3つの保湿成分があり、これらの働きによって肌のうるおいは保たれています。セラミドはこの保湿成分のうち、細胞間脂質の主要成分です。
セラミドの働きは大きく2つ
セラミドの働きは、大きく「角層の水分保持」と、外部からの刺激を防ぐ「バリア機能のサポート」の2つがあります。角層がセラミドで満たされていると、うるおってキメが整った肌になり、肌荒れも起こりづらくなります。反対にセラミドが不足していると、水分が逃げやすくなって肌が乾燥し、肌荒れが起こりやすくなってしまいます。
汚れと一緒にセラミドも失っています
キレイな肌を目指して行っている洗顔などで、汚れと一緒に大切なセラミドと潤いを失っているとしたら…
日常生活で最もセラミドが失われているのが実は「洗顔」です。特に洗浄剤をたっぷり使っての洗い過ぎには注意。角層からセラミドが流れ出し、水分をつなぎとめるチカラが低下してしまいます。するとバリア機能を低下させ、角質層に細胞間脂質を溜めておけなくなり、お肌を乾燥させてしまいます。
そしてもうひとつの原因は、動植物油、鉱物油などのオイルを含まないオイルフリー化粧品でスキンケアをしている場合です。オイルフリー化粧品は、油分を含まないのでお肌を乾燥させてしまいます。
健康なお肌には、水分と油分のバランスが大切です。皮脂の分泌量は一定ではなく、部分によっても分泌量は違います。目や口ののまわりなど皮脂分泌が少ない部分はゴシゴシ洗わず、適度な油分を与えることがうるおいのあるお肌づくりの近道です。
乾燥肌は間違ったスキンケアが原因の場合が多くあります。乾燥肌を放っておくとバリア機能はより低下し、悪化すると敏感肌や逆に乾燥からお肌を守るために皮脂分泌が過剰になり脂性肌(オイリー肌)になったりとほかの肌トラブルを引き起こすこともあるので注意が必要です。
乾燥肌のスキンケア 【必要な皮脂はのこして汚れだけを落とす洗顔がポイント】
1.メイクを落とす ( 夜 )
メイク落としはコールドクリームで、メイクと皮脂汚れを落とします。
メイク落としの後にマッサージクリームでの美顔術を加えると、より効果的です。
2.蒸しタオル( 夜 )
コールドクリームやマッサージクリームを軽くコットンでふき取った後、蒸しタオルで温めることで毛穴に詰まった角栓もゆるみ、角栓が取れやすくなります。さらに血行促進と肌の新陳代謝を促します。
3.洗顔
メイク落としの後は洗浄力の少ないびがんこでの洗顔がおすすめです。朝は洗顔料を使わないのがポイントです。水かぬるま湯ですませましょう。
4.保湿( 朝 夜 )
たっぷり2度づけし、肌を引き締め潤いを保ちます。
敏感肌・弱肌の方にはマイルドな使用感のTO BI KEN CARE3 ローションがおすすめです。敏感肌の場合は皮膚の慣らし運転が必要です。慣れるまでは使う分だけ少量の水で薄めたもので慣らして徐々に化粧水を増やしてください。
肌が赤くなったりかゆみがなければ多少刺激を感じる程度なら続けてお使いください。
もし、ヒリヒリ痛い場合は、石けんも含めた全ての化粧品の使用を中止し、ゼノア5段階法からお肌を慣らしてください。
5.守る&補う( 朝 夜 )
皮脂の代用として過度にうるおいを与え、肌のバリア機能を保ちます。やわらかくさっぱりした使用感です。朝のクリームはメイク下地としてもお使いいただけます。
天然のクリーム『皮脂』をしっかりお肌に残し、バリア機能を壊さないケアが大切です。